研究課題/領域番号 |
18K05223
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分35010:高分子化学関連
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研究機関 | 甲南大学 |
研究代表者 |
木本 篤志 甲南大学, 理工学部, 准教授 (40464797)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | π共役高分子 / チオインジゴ / カルバゾール / 有機半導体 / 機能性有機色素 / 高分子合成 / 電子・電気材料 / 芳香族材料 |
研究成果の概要 |
イミンと活性メチレンの反応によるチオインジゴの形成反応の高収率化を達成した。さらに、これを重縮合反応へと展開し、Mwが10000を超える可溶性のカルバゾール縮環ポリチオインジゴの合成に成功した。得られたカルバゾール縮環ポリチオインジゴは、可溶性を有しながら、希薄溶液中においても会合状態を形成するなど、剛直平面性形態に由来する特異な物性を有することを明らかにした。 さらに、芳香族ケトンから誘導された芳香族イミンと種々の活性メチレンとの間でも同様にC=C結合形成反応が生起することを発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
共有結合によりπ共役高分子全体の平面性を向上させる方法は、高分子反応を用いてπ共役高分子内で架橋反応を起こす方法がよく知られている。しかし、この方法では架橋反応の収率が100%ではない場合は、高分子中に構造欠陥を生む可能性がある。一方、本研究課題で検討したアプローチは剛直平面性π共役高分子を一段階の重縮合反応で形成を目指すものであり、従来の高分子反応によって得られる平面性π共役高分子とは異なり、欠陥のない構造を有していることが特徴である。このような新しいタイプのπ共役系有機材料を様々な有機エレクトロニクスへと適用することにより、これまでにない新しい学理を構築できると期待している。
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