研究課題/領域番号 |
18K05233
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分35020:高分子材料関連
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
板垣 秀幸 静岡大学, 教育学部, 名誉教授 (10159824)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | シンジオタクチックポリスチレン / 配向結晶化 / ゲスト分子 / コンポジット / 導電性 / 広角X線回折 / イオン液体 / 有機金属錯体 / 共結晶 / 導電性ポリマー / ポリアニリン / X線吸収微細構造 / 偏光蛍光角度分布法 / 電導度 / ポリピロール / 飛行時間型質量分析計 / 電導性 / 気体吸着能 |
研究成果の概要 |
結晶性高分子であるシンジオタクチックポリスチレン(SPS)の複数の結晶形は、結晶中に空隙を持つ。本研究では、SPSフィルム作製の方法を検討することで、結晶及びその空隙を一定方向に配向配列させて、この空隙中にモノマー分子を導入して重合したり、有機金属化合物を導入し、導電性・検知性などの機能を発現するポリマーコンポジットを作製することに成功した。作製条件は、SPSフィルムを有機溶媒へ低温で浸漬したり、揮発性分子に暴露するという温和な条件である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本人が発明したSPSは、成形加工性が高い耐熱性エンジニアリングプラスチック材料であるが、その特性の高さに比べて、製品材料としてはこれまで十分有効に使われてはこなかった。本研究は、このSPSの有効利用法として、他の高分子や有機・無機化合物とコンポジット化して機能を持たせる方法を開発し、提案したものである。特に、SPSの特異性である、結晶なのに空隙があるという特性を活用し、空隙を一定方向に並べ、この空隙内で温和な条件で導電性ポリマーを重合して一定方向に導電性を付与するなどの機能を与える方法は、新たなSPSコンポジットシステムの構築に有効であると考える。
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