研究課題/領域番号 |
18K05239
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分35020:高分子材料関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
山元 和哉 鹿児島大学, 理工学域工学系, 准教授 (40347084)
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研究分担者 |
門川 淳一 鹿児島大学, 理工学域工学系, 教授 (30241722)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | キチン / ヒドロゲル / ナノファイバー / イオン液体 / 多糖 |
研究成果の概要 |
キチンは地球上に豊富に存在するバイオマス資源であるが、強固な結晶構造を有するため、溶媒への溶解性に乏しく材料としての利用範囲が限られている。我々はキチンを良好に溶解するイオン液体を見出しており、キチンの誘導化やファイバー化などを報告している。また、良好な分散性を有するスケールダウンキチンナノファイバー分散液が得られることも見出した。本研究では、このスケールダウンキチンナノファイバーに還元アミノ化を利用して単糖を修飾したところ、反応の進行に伴い再び集合し、ヒドロゲルを形成することを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
キチンの材料化を目的に、当初、キチンの低分子量化や、再生過程を考慮した自己組織化に伴う構造体形成の制御を目的として検討したが、適切な条件下での低分子量化を見出すことはできなかった。しかしながら、自己組織化キチンナノファイバーのバンドル構造を解繊することで得られたスケールダウンキチンノファイバーを用いて還元アミノ化により単糖を修飾することで、多糖成分のみからなるヒドロゲルの形成が成し遂げられた。さらに、スケールダウンキチンノファイバーは、支持体もしくは強化剤として天然多糖や合成高分子との複合化が可能であり、機能性や物性に優れた材料創製に展開している。
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