研究課題/領域番号 |
18K05261
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分35030:有機機能材料関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
佐藤 徹 京都大学, 福井謙一記念研究センター, 教授 (70303865)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 有機EL / 発光分子 / 振電相互作用 / 振電相互作用密度 / 輻射遷移 / 無輻射遷移 / 熱活性型遅延蛍光 |
研究成果の概要 |
高効率な深青色ELを発現するDABNAと呼ばれる分子の発光機構が、FvHT機構によるものであることを示し、新規なFvHT分子を設計・合成・評価した。また、ホスト分子の振電相互作用解析ならびに蛍光とリン光のスペクトルのシミュレーションを行い、発光分子との組み合わせによる機能発現を解明した。さらに、固体中での励起子生成の過程に着目し、自発的対称性の破れによる電荷分離状態の形成を明らかにするとともに、凝集誘起発光増強がエキシマーの局所的対称性に由来するものであることを明らかにした。また、crude adiabatic近似に基づく内部転換速度定数を計算する理論を構築し、発光性有機ラジカルに適用した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
電流や光により高エネルギーとなった分子は、多くの場合、そのエネルギーを熱として放出してしまい、高エネルギーな電子状態を利用可能なほど長寿命保つことが出来ない。本研究の成果により、分子が電流や光により高いエネルギー状態となった電子状態を長寿命に保つための合理的な分子設計が可能となる。本手法により、高効率な有機EL素子や有機薄膜太陽電池などを実現することができる。
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