研究課題/領域番号 |
18K05264
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分35030:有機機能材料関連
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
藤原 秀紀 大阪府立大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (70290898)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 有機伝導体 / 伝導性 / 磁性 / πーd相互作用 / TTF / 複素環 / X線構造解析 / 光機能性 / 分子性伝導体 / 外場応答性 / プロトン移動 / 分子内電子移動 |
研究成果の概要 |
窒素原子が磁性金属原子へ強く配位可能な1,3,4-チアジアゾールやピリジン、ピラジン、ピリミジンなどの複素環を置換した各種TTF誘導体を合成した。また、その各種カチオンラジカル塩を作製し、その結晶構造と伝導性・磁気的性質、特に磁性遷移金属アニオンとの相互作用を明らかにした。また、ジアザキノイド骨格を有する拡張型TTF誘導体を開発し、その構造と光学的、電子的性質を明らかにした。特に、印加電場の違いによって鮮やかな色調変化を示すエレクトロクロミック特性を有することや、窒素原子の導入による蛍光性の発現、凝集誘起発光挙動なども明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、①複素環を有する各種ドナー分子を用いた新たな伝導性塩の開発に成功し、その構造と電気的・磁気的物性に関する知見を得た、②溶媒極性の変化によって互変異性を誘起し、その電子供与性や光機能性が大きく変化するドナー分子の開発に成功した、③複素環の導入により顕著なエレクトロクロミック挙動を示す拡張型TTF誘導体の開発に成功し、さらに低温における強い蛍光発光の誘起も見出した。本研究を通じて得られた複素環を有するドナー分子の各種機能性に関する成果は、外場応答性を示す有機材料の今後の研究開発に向けた有益な知見となったと考えられる。
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