研究課題/領域番号 |
18K05290
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分36020:エネルギー関連化学
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研究機関 | 成蹊大学 (2019-2023) 東京農工大学 (2018) |
研究代表者 |
齋藤 守弘 成蹊大学, 理工学部, 教授 (20408719)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 酸化マンガンナノシート / 空気極触媒 / リチウム空気電池 / ナノカーボン複合体 / 一段階合成法 / 界面・層間カチオン / リチウム空気極 / フリーズドライ法 |
研究実績の概要 |
これまでの研究により、我々は本研究の空気極触媒であるMnO2ナノシートをケッチェンブラックと複合化した空気極触媒(Mn-NS/KB)について、特にその特徴の一つであるナノシート界面に介在するLi+がLi空気電池(LAB)の放電反応を促進し、またその際により均一にLi2O2を生成することから、充電時にも酸化分解がスムーズに進行し易く、サイクル寿命も延伸することを実証してきた。また、KB分散溶液中でMnO2ナノシートを合成するOne-pot合成法を考案し、KB粒子とMnO2ナノシートの超ナノ複合化を達成し、Mn-NS/KB触媒の更なる高活性化に成功した。しかし、現状ではサイクル寿命は向上されるものの、更なる長寿命化にはより持続的な充電過電圧の低減が求められる。そこで、昨年度より複合化するKBに充電過電圧の低減に有効なRuやRuO2ナノ粒子を担持(Ru/KB, RuO2/KB)し、Mn-NS/KB触媒の更なる高活性化を進めている。現状では、One-pot合成で使用する過酸化水素の酸化力の都合により、RuO2/KBで目的のMn-NS/RuO2/KB触媒の合成が可能なことを見出しており、LAB性能も向上することを確認している。一方、現状のカーボンペーパーへ本触媒を塗工して得られる空気極では放電生成物Li2O2の貯蔵スペースが必ずしも十分に確保されているとは言えず、実用化へ向けて本触媒をカーボンナノチューブ(CNT)で構成されるCNTシート空気極と複合化する技術も、昨年度より(国研)物質・材料研究機構と共同研究という形で検討を進めている。その結果、CNTシート空気極でも、同様に放充電過電圧の低減やサイクル寿命の向上が確認できた。今後は、より高容量条件におけるLAB性能の向上やLi2O2粒子の生成・分解挙動について解析し、Mn-NS/RuO2/KB触媒の作用効果についても検討していく。
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