研究課題/領域番号 |
18K05335
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37020:生物分子化学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
太田 伸二 広島大学, 統合生命科学研究科(生), 教授 (60185270)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 生物活性物質 / 軟体サンゴ / 昆虫 / 植物 / 生理活性物質 / 棘皮動物 / 胚発生 / 海綿 / 海洋生物 / 細胞分化阻害 / 胚発生阻害 |
研究成果の概要 |
有用な細胞機能調節物質の開発を目的として、イトマキヒトデ胚の発生を特定の段階で選択的に停止させる活性を指標にして、海洋生物などから生理活性物質の探索を行った。その結果、エジプト紅海で採取された軟体サンゴからは新規な大環状ジテルペノイド類を、またハムシ科甲虫の代謝産物からは新規硫酸化プリン配糖体類を、さらに日本固有種の植物カンアオイの根からは新規なオキサジノン環を有するフェナントレン誘導体類を単離し、それらの構造をNMRおよびMSスペクトルデータならびにX線結晶解析に基づいて決定した。これら新規化合物のうちの数種は、がん細胞の増殖を抑制したほかアポトーシスを誘導することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海洋生物、昆虫および植物などから得られた新規な骨格構造を有する天然有機化合物は極めて選択的な生理活性を示すことから、モデル生物でもあるイトマキヒトデの胚発生過程における細胞分化などの重要なイベントのメカニズムを明らかにするための有用なツールとなる新規細胞機能調節物質の開発につながるという学術的な意義を有しているとともに、これまでに知られていない作用機構を持った抗がん剤や抗ウィルス剤など有用な医薬品開発のためのリード化合物となりうることも期待される。
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