研究課題/領域番号 |
18K05349
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37030:ケミカルバイオロジー関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
飯田 圭介 千葉大学, 大学院理学研究院, 助教 (70719773)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | グアニン四重鎖 / 核酸 / 蛍光化合物 / G4 / G4リガンド / 蛍光 / Light up / 蛍光検出 / AXL |
研究成果の概要 |
グアニン豊富な核酸上ではグアニン四重鎖 (G4) と呼ばれる特殊な高次構造の形成が確認されている。このG4はヒトゲノム上に70万箇所以上存在する事が示され、細胞内で重要な機能を担っている。しかし、いまだG4の細胞内での本質的な機能は解明されておらず、それを可能にするためのG4リガンドの開発が望まれている状況である。そこで本研究では、ケミカルツールとして細胞内でのG4の検出を可能にする蛍光G4リガンドの開発を目的とした。 その結果、合成した化合物が、実際にG4と結合し、蛍光で検出可能であることを実証した。さらに、細胞内で当該化合物はストレス顆粒のマーカーとしても利用可能であることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
開発した化合物はG4に結合することで蛍光を発するLight-up型の蛍光化合物であることが明らかとなり、感度の高い検出を可能とした。これにより細胞内でG4の実用的なマーカーとして使用可能である。また、今回G4リガンドにより細胞を刺激するとストレス顆粒が誘導されることを明らかとしたが、これは新たなG4リガンドの薬理作用解明のための一助となる可能性がある。今後、化合物の更なる機能化の実装に加えて、ストレス顆粒中でのG4の働きを調査していくことで新たなG4による生体機能調節メカニズムが明らかになっていくことに期待する。
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