研究課題/領域番号 |
18K05355
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37030:ケミカルバイオロジー関連
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
村田 亜沙子 大阪大学, 産業科学研究所, 准教授 (50557121)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | リボソーマルフレームシフト / RNA二次構造 / 翻訳制御 / 合成小分子 / 小分子 / RNA2次構造 / -1リボソームフレームシフト / タンパク質輸送・局在 |
研究成果の概要 |
本研究は,小分子で駆動する-1リボソーマルフレームシフト(-1PRF)を介した,融合タンパク質合成制御ツールの開発を目的とした。-1PRFは,同一mRNA上の読み枠の異なる複数のタンパク質が融合タンパク質として合成される仕組みである。本研究は,-1PRFの誘導に必須のシュードノット構造を小分子NCTn誘導体で誘起することにより,融合タンパク質の合成を制御することを目指した。その実証として,標的タンパク質のシグナル配列を含む領域の翻訳をNCTn依存的に停止させ,細胞内の局在変化を誘導した。また,-1PRF効率を最大化するシュードノット配列を探索した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
-1リボソーマルフレームシフトは(-1PRF),読み枠の異なる2つのタンパク質が,融合タンパク質として単一のmRNAから翻訳される仕組みである。本研究では,-1PRFを融合タンパク質の合成を翻訳段階で調節することが可能な分子スイッチととらえ,小分子依存的な誘導が可能なツールとして新たに開発することとした。本ツールの開発により,標的タンパク質の細胞内局在を変化させることに成功した。既存の遺伝子工学手法では実現できない翻訳段階でのタンパク質の細胞内局在シグナルの調節というアプローチを提供することができる。
|