研究課題
基盤研究(C)
研究代表者は、発酵工業にとって新たな有益生物資源と成り得る放線菌様の形態を示す分類群「クテドノバクテリア(綱)」に着目しているが、利用できる純粋培養株が少なく分類及び生理学的知見が乏しかった。本研究では、本系統の分離株を拡充し、ゲノム解析などから有益性を評価した。分離・分類学的研究により、本分類群に新たに2新科・3新属・11新種を創設した。そしてそれらのゲノム解析は、本分類群が新奇二次代謝物や木質系バイオマス利用における新しい酵素群の有益な生物資源であることを明らかとした。
近年、多剤耐性菌による感染症が拡大する中、創薬資源「放線菌」からの新規抗生物質の創出は急減しており、新たな生物資源の開拓が急務である。クテドノバクテリアが放線菌に匹敵する新資源となり得るとした新しい視点に基づき、本系統の開拓に取り組んできた。本研究により本分類群が飛躍的に拡充され、ゲノム解析により有益資源としてのポテンシャルが示されたことは、我が国の発酵工業を活気づける要因と成り得る成果である。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 1件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件)
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