研究課題/領域番号 |
18K05434
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38030:応用生物化学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
永田 紅 京都大学, 農学研究科, 研究員 (70401213)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 一次繊毛 / ABCタンパク質 / ABCA1 / ABCB4 / コレステロール / 脂質 |
研究成果の概要 |
一次繊毛(primary cilia)は、ほとんどの哺乳動物細胞に存在するアンテナ様のオルガネラであり、外部環境を感知して細胞内へ情報を伝える。細胞の膜の脂質組成や分布は一次繊毛の形成や機能に関わるが、その制御機構については不明な点が多い。本研究では、コレステロールなどの膜脂質動態に関わるABCタンパク質に注目した解析を行い、ABCA1ノックダウン細胞において一次繊毛形成が抑制されること、一次繊毛先端にコレステロールが蓄積していること、ABCB4が一次繊毛の軸糸あるいは先端に局在することを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一次繊毛の形成異常や機能不全は、網膜色素変性、多発性嚢胞腎、内臓逆位など多様な症状を呈する「繊毛病」を引き起こす。膜の脂質組成や分布は一次繊毛の形成や機能に関わるが、その制御機構については不明な点が多い。本研究において、ABCA1やABCB4などのABCタンパク質による時空間的な膜脂質制御が一次繊毛の形成や機能を調節する可能性が示唆されたことは、繊毛病の病因や病態の解明に寄与すると期待される。
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