研究課題/領域番号 |
18K05443
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38030:応用生物化学関連
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研究機関 | 秋田県立大学 |
研究代表者 |
穂坂 正博 秋田県立大学, 生物資源科学部, 教授 (80311603)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 内分泌細胞 / 酸素応答 / プロセッシング酵素 / ペプチドホルモン / 分泌顆粒 |
研究成果の概要 |
生体は肺で大気(21%酸素濃度 = 160 mmHg 酸素分圧)を吸い、血中に酸素を取り込む。取り込まれた酸素は血流で全身の細胞に分配され、全身の細胞は酸素を使ってATPを作り生命現象を維持している。生体内の酸素濃度は動脈血で13%程度、静脈血で5%程度、組織中の酸素濃度では 3.6-12.8%と報告されている。 本研究では生理的酸素濃度下でのホルモン分泌能を調べるために、マウス脳下垂体と膵島組織およびその細胞株を種々の酸素濃度で培養したところ、10%酸素濃度下でPC1/3, PC2, CPEの発現が亢進し、成熟型ホルモンの細胞内貯蔵量と分泌が最大値となることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生体組織における酸素濃度では大気中と比較して低く 3.6-12.8%である。本研究で生理的酸素濃度下でのホルモン分泌能を調べたところ、ペプチドホルモンを分泌顆粒で修飾するプロセッシング酵素群の発現が亢進し、成熟型ホルモンの細胞内貯蔵量と分泌が最大値となることを見出した。我々は本研究での発見が内分泌機能調節系固有の酸素応答の分子機構について、細胞から個体レベルまで広範囲にわたる新たな知見を加えることができたと考えている。
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