研究課題
基盤研究(C)
植物の根から根圏に放出されたストリゴラクトン(SL)は、根寄生植物の種子発芽刺激物質として、また、AM菌の菌糸分岐誘導物質として、それぞれ寄生と共生のシグナルとして働いている。本研究は、ABC環を有しない非典型的SLの単離・構造解析、生理機能および生合成経路の解明を行った。その結果、マメ科、イネ科、キク科およびコケ植物から計5種類の新規非典型SLを単離・構造決定した。多種多様な植物種が非典型SLを生産していることがわかった。さらに、イオンモビリティ型質量分析装置を用いるSLの超高感度分析法を開発し、1mg以下の微小組織からSLを検出することに成功した。
植物生産するストリゴラクトンはAM 菌の共生に必須なシグナル分子であり、さらには植物地上部および地下部の形態形成を制御する植物ホルモンである。本研究の研究成果はSL生産・分泌に及ぼす植物栄養素に影響の解析、根寄生植物の種子発芽におけるSLの構造活性相関の解析などにも関わり、SLおよび根寄生植物に関する基礎的研究を幅広く推進することができる。また、枝分かれの制御は植物の形態形成や農業生産に直接影響していることから、本研究は国連の持続可能な開発目標(SDGs)の目標2「飢餓をゼロに」と15「陸上の豊かさを守る」などにも貢献できる。
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すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (16件) (うち国際共著 16件、 査読あり 16件、 オープンアクセス 9件) 学会発表 (15件) (うち招待講演 1件)
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