研究課題/領域番号 |
18K05453
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38040:生物有機化学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中村 英光 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (40724191)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ストリゴラクトン / イネ / 病害抵抗性誘導 / いもち病 / サリチル酸 / ジャスモン酸 / ファイトアレキシン / 全身獲得抵抗性 / 植物免疫応答 / 受容体 / 植物ホルモン |
研究成果の概要 |
代表者らはイネのストリゴラクトン(SL)受容体D14の過剰発現体(OsD14ox)においていもち病への抵抗性が向上していることを見出していた。そこで本研究課題ではOsD14ox における抵抗誘導性について詳しく解析した。OsD14oxでは活性酸素種やファイトアレキシンが増加していた。またRNA-seqを用いて、遺伝子発現パターンの網羅的解析を行った結果、OsD14oxにおいて、特に病原菌耐性を付与する受容体様遺伝子群の発現が上昇していることを見出した。さらにD14と相互作用する因子について解析し、 D14と他のシグナル伝達因子との相互作用も新たに見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人類において食料の安定的な生産のための植物保護科学は今後もますます重要であるが、持続可能な農業のために、化学農薬、天敵農薬、物理的防除などさまざまな方法を組み合わせた総合防除法を用いて、環境や農家に負担の少ない病害防除法を模索していく必要がある。植物ホルモンの病害抵抗性誘導作用をうまく利用することもその一つの解決策となりうる。本課題では植物ホルモンの一種であるストリゴラクトンがイネにおいて病害誘導性を引き起こすメカニズムについての新たな知見を得ることができた。この成果は新たな作物の総合防除法の開発のための有用な知見となりうる。
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