研究課題/領域番号 |
18K05454
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38040:生物有機化学関連
|
研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
真壁 秀文 信州大学, 学術研究院農学系, 教授 (90313840)
|
研究分担者 |
梅澤 公二 信州大学, 総合理工学研究科, 助教 (00609258)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | プロアントシアニジン / 抗腫瘍 / プロシアニジン / ポリフェノール / 天然物合成 / ルイス酸 / 縮合反応 / 蛍光プローブ / proanthocyaidin / antituor / pyrogallol group / cancer metastasis / 癌転移原因遺伝子 / ピロガロール基 |
研究成果の概要 |
本研究ではまずピロガロール基を有するエピガロカテキン4,5量体の合成と抗腫瘍活性の評価を行った。合成の鍵反応としては縮合反応であるが,亜鉛やトリメチルシリルトリフラートを用いたところ反応が進行した。抗腫瘍活性としては,ガン細胞増殖阻害活性を転移に関わるFABP5遺伝子の抑制効果が見られた。続いて,顕著なガン細胞増殖阻害活性を示すエピガロカテキン2量体の蛍光プローブ分子の創製を行った。この化合物の4"位にカルボン酸側鎖を導入してfluorescein amineを導入したが,収率に課題を残した。最後に,自己縮合反応を用いてエピカテキンがレートの2, 3量体の合成も達成した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,プロアントシアニジン類のうちでピロガロール部分を有するものが癌細胞増殖阻害活性を持ち,エピカテキンを構成単位とした5量体以上のものがガンの転移に関わる遺伝子の発現を抑制することを明らかにした。ガン細胞の増殖阻害のみに焦点を当てた従来の研究より,転移を抑制する点で優位性がある。また,プロアントシアニジン類は農産物の可食部以外に含まれているので未利用農産物の有効利用に繋がる研究成果である。
|