研究課題/領域番号 |
18K05455
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38040:生物有機化学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
今村 彰宏 岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (30610951)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | フコイダン / 糖鎖 / 有機合成 / 立体選択的グリコシル化 / 化学合成 / 構造活性相関 / 血管新生 / 硫酸化多糖 |
研究成果の概要 |
天然フコイダン分子を化学的に再構築するための新規合成法を開発した。本法では、α-L-フコシド結合を構築するにあたり、まず高立体選択的にα-L-ガラクトシド結合を構築する。続いてガラクトース6位をデオキシ化することでL-フコースへと導くことができる。また、本研究では、多糖であるフコイダンの実用的合成法の確立に向けてフルオラスケミストリーの利用を検討し、精製工程においてFSPE法が有用であることを見出した。そして、確立した手法を用いることで、α(1,3)結合でつながったL-フコースオリゴマーの構築に成功し、最後に水酸基を硫酸化することで構造均一なフコイダン分子を創出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従前、フコイダンの生理機能に関する研究は、天然の海草類から抽出した言わば混じり物で行われてきたため、フコイダンの分子構造と生理活性の関係性が真に評価されていなかった。そこで本研究では、有機化学的アプローチにより構造明確で純粋なフコイダン分子を創出することで、明瞭な構造活性相関のデータを取得し、フコイダンの多彩な生理活性を創薬などへ活かせると考えた。本研究では、独創的な化学合成法を開発し、それにより従来困難であった構造均一なフコイダン分子の創出に成功した。現在、合成した純粋なフコイダン分子を利用し、構造活性相関研究を進めている。
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