研究課題/領域番号 |
18K05459
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38040:生物有機化学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
水谷 正治 神戸大学, 農学研究科, 准教授 (60303898)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | シストセンチュウ / 孵化促進物質 / ジャガイモ / トマト / トリテルペノイド / 毛状根 / cyst nematode / solanoeclepin / glycinoeclepin |
研究成果の概要 |
ジャガイモシストセンチュウは、ナス属作物の根に寄生し甚大な被害をもたらす重大害虫である。線虫卵の孵化は宿主根から分泌される孵化促進物質(Hatching Factor: HF)であるソラノエクレピン A (SEA)により誘導される。本課題の目的は、(1)植物自身がHFを生合成していることを実証する、(2)HFの精製方法を確立する、(3)HFの生合成系を解明する、である。(1)HFはジャガイモ根から分泌される物質であることが明らかとなった。(2)ジャガイモ水耕液からHF精製法を確立し、水耕液中には SEA以外のHFの存在が示唆された。(3)HF生合成に関与する酵素を候補として選抜した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、シストセンチュウ孵化促進物質という新しい視点からの防除方法、すなわち、孵化促進物質を作らないジャガイモを分子育種するという、全く新しい線虫防除法を提案する。さらに、新奇HFおよびSEAの情報を利用して、HFアナログをデザイン合成し、自殺孵化物質(寄主植物がいないときに孵化させて餓死根絶する)として機能する新奇な殺線虫剤の開発にも役立つ。また、植物とシスト線虫のユニークな相互作用に関する学術的・科学的な問いに対して、本課題は非常に重要な成果となる。
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