研究課題/領域番号 |
18K05469
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38040:生物有機化学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
鵜沢 浩隆 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 主任研究員 (60356566)
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研究分担者 |
平塚 淳典 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 副部門長 (70392652)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 糖脂質 / 合成 / ガングリオシド / 検知チップ / 相互作用解析 / 毒素 / 相互作用 / ケモエンザイム合成 / 固定化 / リガンド / 細菌性毒素 / 認識 / ライブラリー |
研究成果の概要 |
クロストリジウム属の細菌が生産するボツリヌス毒素(BTX)と糖脂質との結合相互作用を解析するため、糖還元部位にアンカーを有する人工糖脂質をケモエンザイム法により合成した。水晶振動子電極の金薄膜に合成糖脂質を固定化し解析チップを開発した。差動型水晶振動子マイクロバランス(QCM)による相互作用解析を行い、合成糖脂質とBTXとの結合を検証した。その結果、従来の報告では結合しないとされた合成糖脂質に対して強く結合することを明らかにした。又、これまで未検討であった合成糖脂質に対して、BTXが結合することを初めて明らかにするなど、これまでに報告例のない学術的に重要な知見を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ボツリヌス毒素(BTX)は、神経細胞に存在する糖脂質に結合して致死的な中毒症状を示すタンパク質性生物毒素である。従来の報告では、糖脂質GT1bにBTX/Aが結合するが、生理学的条件下では結合しない等相反する結果が報告されている。これは、古典的な結合評価法が用いられている事、統一された手法で解析されていない事や組成の異なるBTXが用いられた事による。本研究では、単一分子量のBTXを用い、先端的センシング技術により再評価することで、報告例のない結合相互作用を解明する等、学術的新規性を見出した。得られた知見を高感度毒素検知法の開発に適用する事で、生物化学剤による犯罪防止に有効に資すると期待される。
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