研究課題/領域番号 |
18K05473
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
服部 誠 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (40221501)
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研究分担者 |
好田 正 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (20302911)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | protein conjugation / functional improvements / β-lactoglobulin / beta-lactoglobulin / bioconjugate / neoglycoprotein |
研究成果の概要 |
牛乳の主要な乳清タンパク質であるβ-ラクトグロブリン (β-LG) をターゲットとして用い、低抗原性・免疫原性であるペクチン (PEC)、 ポリリシン(PL)を結合し、実際の食品に応用可能な可食性のバイオハイブリッドを創出した。メイラード反応によりβ-LG-PECハイブリッドを、トランスグルタミナーゼの反応によりβ-LG-PLハイブリッドを得た。ハイブリッドの構造解析を行い、いずれもβ-LGのネイティブ構造をほぼ維持していることが明らかとなった。いずれのハイブリッドにおいて、乳化性の改善、免疫原性の低減化が認められ、本研究の手法はβ-LGの機能改変に有効であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
タンパク質等の天然生体高分子は、生命に直接関与するだけでなく、素材として衣食住に密接に関わる点で重要で、近年の高度化と多様化の潮流により、さらに新たな機能の開発、改変、高機能化が必要である。既存の天然分子とは本質的に異なった、高度な要求に対応できるような新たな物質 (特にハイブリッド分子)の創出がきわめて重要であると考えられるようになってきている。本研究の遂行により、牛乳β-ラクトグロブリンについて実際の食品に応用可能なハイブリッド分子を調製することに成功し、食品アレルギーの解決ならびに機能特性の改善を同時に達成することができた。本研究の成果は他の有用タンパク質の高機能化にも有用な知見である。
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