研究課題/領域番号 |
18K05489
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
川村 理 香川大学, 農学部, 教授 (30204770)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ニバレノール / モノクローナル抗体 / ELISA / マイコトキシン / トリコテセン / トリコテセン系マイコトキシン / 赤カビ病 / トリコテセン系カビ毒 / 簡易分析法 |
研究成果の概要 |
ニバレノール(NIV)は小麦類を高頻度に汚染していおり、嘔吐、下痢などのを起こすマイコトキシンである。NIVをオキシム化した後、カチオン化ウシ血清アルブミンと結合させマウスの免疫を行った。このマウスの脾臓細胞の細胞融合を行った。HAT選択後、抗NIV抗体生産細胞を選択して、2回以上のクローニングを行い安定なNIV特異的mAb生産細胞を19クローン(NIV.1~19)得た。初めてNIVに特異的なmAbの作製に成功した。これらの抗体のうちNIV.9と10抗体を用いた競合ELISAでは1 ng/mLまでのNIVの検出が可能であり、簡便かつ高感度なNIVの測定法の開発が期待された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
NIVは、デオキシニバレノール(DON)と同様に代表的なトリコテセン系マイコトキシンであり、国内産の小麦や大麦を高頻度に汚染している。食品安全委員会はNIVはDONより毒性が強いと評価しているのにもかかわらず、規制値が設定されているのはDONのみであり、NIVには設定されていない。その理由の1つとして、NIVに対する特異的抗体は未だに作製されておらず、抗体を用いた簡易分析法が確立されていないためと考えられた。本研究により、初めてNIV特異抗体モノクローナル抗体の作製に成功したことにより、抗体を用いた簡易分析法が確立・利用されることでNIVの汚染実態を明らかにし、そのリスクを明確にできる。
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