研究課題/領域番号 |
18K05493
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
宗綱 栄二 藤田医科大学, 医学部, 助教 (30600431)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | DOHaD / フルクトース / 妊娠栄養 / 卵巣 / エストロゲン / 生殖機能 / エピジェネティクス |
研究成果の概要 |
フルクトースを与えた母獣から生まれた仔ラット(Fラット)の血中エストラジオールを定量したところ、対照群仔ラット(Cラット)に比べ有意に低いことが分かった。次に卵巣ステロイドホルモン合成酵素mRNA量及びタンパク量を解析した。その結果エストラジオール合成系分子である、StAR及びP450(17alpha) のmRNA量はCラットに比べ約60%に減少し、タンパク量の減少も観察された。またmRNA量に変化はなかったがP450aromタンパク量の減少が見られた。またFラット卵巣ではエストロゲン受容体の発現が低下しており、エストラジオールシグナルの低下が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「健康や疾患の素因は胎児期における栄養状態によって形成される」という新しい概念であるDOHaD説が提唱され、妊娠期の栄養状態が世代を超え、その子どもの将来にも大きく影響を及ぼすことが示唆されている。日本をはじめとする先進国において、妊婦のフルクトース摂取は増加の一途をたどっている。 近年のフルクトースの爆発的な消費量増加や疫学的な研究を鑑みると、次世代へ影響が及ぶことが強く示唆されているものの、メカニズムに関しては全く不明であるため、警鐘を鳴らすには至っていない。本研究はこれまで制限の無かった妊婦のフルクトース摂取に関して一石を投じることが期待される。
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