研究課題/領域番号 |
18K05528
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
|
研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
田村 基 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 食品研究部門, 主席研究員 (70353943)
|
研究分担者 |
中川 博之 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 食品研究部門, 上級研究員 (30308192)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | ケルセチン / レスベラトロール / 腸内菌叢 / ケルセチン分解菌 / 腸内環境 / 腸内細菌 / マウス |
研究成果の概要 |
ケルセチン分解菌やケルセチン分解を抑制することが示されているレスベラトロールの投与が、マウスのケルセチン代謝・吸収に及ぼす影響を検討した。ケルセチン+レスベラトロール添加食は、ケルセチン添加食に比べてマウスの盲腸内容物中のケルセチン濃度が有意に高値を示した。レスベラトロールとケルセチン分解菌を投与したマウスは、ケルセチン分解菌を投与したマウスに比べて血漿ケルセチン代謝物濃度が有意に高値を示した。レスベラトロールをケルセチンとともに摂取すれば、レスベラトロールがケルセチン分解菌のケルセチンの分解を抑制する等の効果によって、ケルセチンの吸収を高める可能性が示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で、ケルセチン分解菌19-20株のマウスへの投与が、マウスの内蔵脂肪蓄積を低減させる効果を有することを見出した。ケルセチン分解菌の機能性については、詳しく研究されてこなかったが、本研究により、ケルセチン分解菌の機能性の一端を解明することが出来た。また、レスベラトロールがケルセチン分解菌のケルセチンの分解を抑制する等の効果によって、ケルセチンの吸収を高める可能性が示された。本研究は、腸内菌叢の代謝に注目することでフラボノイドの新しい機能性を見出した研究であると考えられる。
|