研究課題/領域番号 |
18K05530
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 群馬医療福祉大学 (2021-2022) 群馬大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
時田 佳治 群馬医療福祉大学, 医療技術学部, 准教授 (70588003)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 海産物 / 硫酸化多糖 / フコイダン / 活性硫黄分子種 / 海産物由来硫酸化多糖 / 腸内細菌 |
研究成果の概要 |
フコイダンやモズクを事前に長期間摂取することで、消化管での吸収を意味する尿中フコイダンの濃度が高くなることが確認された。このことから食習慣が消化管内でのフコイダンの分解や吸収に影響を与える可能性が示唆された。しかし、糞便中のフコイダンの分子量変化を確認したところ、糞便中でのフコイダンの分子量変化がみられなかったことからフコイダンの分解は限定的であることが確認された。 先行研究によれば、同じ硫酸化多糖であるコンドロイチン硫酸は消化管内の硫化水素産生を亢進することが報告されているが、フコイダンやモズクを長期摂取したフコイダン分解が亢進していると考えられる群ではむしろ硫化水素が減少する傾向がみられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の結果から、海産物由来硫酸化多糖の一種であるフコイダンは、その多くが分解されずに体外に排出されるものの、フコイダンもしくはフコイダンを多く含むモズクを長期摂取することで吸収が促進される可能性が示唆された。このことは、食習慣が体内動態に影響を与えることを示しており、今後の健康食品の効果を検証するうえで重要な知見となりうる。また、フコイダンは長期摂取では硫化水素産生を減少させることを示唆する結果を得た。フコイダンの摂取によってメタボリックシンドロームを減らせることが動物実験で明らかになっていることから、このことは硫化水素の生体内における役割の解明に資するものになるかもしれない。
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