研究課題/領域番号 |
18K05533
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
小原 敬士 愛媛大学, 理工学研究科(理学系), 教授 (10284390)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 抗酸化評価 / 近赤外 / 一重項酸素 / ラジカル / 食品・飲料 |
研究成果の概要 |
食品・飲料,野菜・果実等の抗酸化反応活性を、簡単な前処理とシンプルで一貫した測定手法で多面的に評価して総合表示する汎用性の高い手法を提示することを目的とした研究を実施した。紫外・可視部の光吸収や白濁による散乱の妨害を受けにくい近赤外光の時間分解計測の特徴を活用して一重項酸素消去活性を評価する手法を構築し、生野菜,果実,加工食品の評価が可能であることを実証した。また、活性酸素動態を近赤外発光で追跡するために、π拡張したBODIPYに活性酸素と特異的に反応し分子内蛍光消光を起こす置換基を導入した発光型検出プローブを設計・合成し、一重項酸素やアルキルラジカル検出特性を有する分子3種を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
様々な抗酸化評価法とそれに対する多数の結果が提示される中、文献を収集する,あるいは複数の評価手法を実行すれば、多くのパラメーターを得ることができるが、それは同時に多大な労力の消費と評価基準の一貫性の欠如を生む。また、生産者・消費者が本当に知りたい生の食材・食品の評価は、時間も労力も多大にかかる。本研究成果の手法は、手間がかかる、結果がまちまち、評価の正当性の十分な吟味が必要など、研究者を悩ませてきた既存の問題の多くを解決に導く。研究者,企業,生産者が、自らそれぞれ評価したい多様な試料を少量・簡単に前処理して短時間で計測し、納得できる総合的かつ比較可能なデータを取得できる、高い汎用性を持つ。
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