• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

がんの予後改善に向けた新戦略:食品成分による浮遊細胞へのアノイキス誘導機序の検討

研究課題

研究課題/領域番号 18K05536
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分38050:食品科学関連
研究機関滋賀県立大学

研究代表者

遠藤 弘史  滋賀県立大学, 人間文化学部, 准教授 (30567912)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードがん転移 / がん再発 / 食品成分 / ストレスタンパク質 / アノイキス / 癌幹細胞 / ストレス蛋白質
研究成果の概要

標準的ながん治療に用いられる抗癌剤や放射線照射は,上皮型癌細胞には大きな抑制効果を示すが,転移・再発の大きな要因である癌幹細胞(CSC)と間葉系に変化した癌細胞(EMT癌細胞)には効果が低いことが明らかとなってきている.がんの予後を決める転移や再発・浸潤は,CSCとEMT癌細胞に対して効果的に細胞死を誘導できるかが重要な課題となっている.本研究では食品成分であるクルクミンやヘスペレチンが上皮型癌細胞の癌細胞の増殖だけでなく,転移や浸潤に関わる因子の発現を抑制すること,およびその詳細な細胞内メカニズムを明らかとした.このことは,転移や再発を抑制する新たな機序の抗癌剤開発の可能性を有している.

研究成果の学術的意義や社会的意義

現在日本人の死因の一位は悪性新生物であり,がんによる死亡者は増加の一途をたどっている.その主な理由として,外科的切除やがん化学療法,放射線治療などの標準治療によって局所的,一時的には縮小させることができるが,再発や転移を完全に抑制できないことが挙げられる.本研究では癌細胞の生存に関わる因子としてストレスタンパク質に着目し,これらの発現量を抑制することができる食品成分(クルクミン,ヘスペレチン等)を見出した.これらの成分は癌細胞の細胞死を誘導できるだけでなく,転移や再発も抑制できることも明らかとした.このことは癌の転移や再発の抑制をターゲットした抗癌剤の開発の基礎データになると期待できる.

報告書

(4件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 研究成果

    (15件)

すべて 2020 2019 2018 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (12件) (うち招待講演 1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] Curcumin induces apoptosis in lung cancer cells by 14-3-3-protein-mediated activation of Bad2020

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi Endo, Izumi Inoue, Kimiko Masunaka, Masaya Tanaka, and Mihiro Yano
    • 雑誌名

      Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry

      巻: 84(12) 号: 12 ページ: 2440-2447

    • DOI

      10.1080/09168451.2020.1808443

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] ヘスペレチンの癌幹細胞を標的とした新規抗癌活性2020

    • 著者名/発表者名
      佐草小夏、田中大也、遠藤弘史、政所千智、矢野仁康
    • 学会等名
      第59回 日本栄養・食糧学会 近畿支部大会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] カプサイシンによる新規癌細胞増殖抑制機構:14-3-3σ を介した細胞周期停止機能についての解析2019

    • 著者名/発表者名
      高台 絢加、遠藤 弘史、日馬 亜希、矢野 仁康
    • 学会等名
      第73回日本栄養・食糧学会大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] クルクミンによる癌細胞死誘導メカニズムの解析ならびに浮遊癌細胞に対するアノイキス誘導効果の検討2019

    • 著者名/発表者名
      舛中 貴美子、遠藤 弘史、柘植 未来、矢野 仁康
    • 学会等名
      第73回日本栄養・食糧学会大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] ヘスペレチンの癌細胞及び癌幹細胞に対する新規抗癌作用の検討2019

    • 著者名/発表者名
      佐草小夏, 遠藤弘史, 矢野仁康
    • 学会等名
      第92回日本生化学会大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] カプサイシンによるp53-14-3-3σ経路を介した細胞周期停止機能についての解析2019

    • 著者名/発表者名
      高台絢加,遠藤弘史,矢野仁康
    • 学会等名
      第92回日本生化学会大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] クルクミンによる浮遊癌細胞に対するアノイキス誘導メカニズムの解析ならびに癌幹細胞抑制効果の検討2019

    • 著者名/発表者名
      舛中貴美子,遠藤弘史,矢野仁康
    • 学会等名
      第92回日本生化学会大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] カプサイシンによる新規癌細胞増殖抑制機構:14-3-3sigmaを介した細胞周期停止機能についての解析2019

    • 著者名/発表者名
      高台絢加・遠藤弘史・日馬亜紀・矢野仁康
    • 学会等名
      第73回日本栄養・食糧学会大会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] クルクミンによる癌細胞死誘導メカニズムの解析ならびに浮遊癌細胞に対するアノイキス誘導効果の検討2019

    • 著者名/発表者名
      舛中貴美子・遠藤弘史・柘植未来・矢野仁康
    • 学会等名
      第73回日本栄養・食糧学会大会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] ヘスペレチンの新規癌細胞増殖抑制機能:ストレス蛋白質 Hsp70の分解と細胞死誘導機能についての解析2018

    • 著者名/発表者名
      遠藤弘史・田中大也・佐草小夏・矢野仁康
    • 学会等名
      第91回日本生化学会大会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] レスベラトロールによるHsp90発現抑制を介したp53活性化機構についての解析2018

    • 著者名/発表者名
      高村佳那・遠藤弘史・木村美海・矢野仁康
    • 学会等名
      第91回日本生化学会大会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] ヘスペレチンの新規抗癌作用:癌細胞と癌幹細胞を標的とした解析2018

    • 著者名/発表者名
      遠藤弘史
    • 学会等名
      ヘスペリジン研究会 第10回研究発表会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] レスベラトロールによるp53活性化機構の解析2018

    • 著者名/発表者名
      高村佳那・遠藤弘史・木村美海・矢野仁康
    • 学会等名
      第57回日本栄養・食糧学会近畿支部大会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [備考] 滋賀県立大学 知のリソース

    • URL

      http://db.spins.usp.ac.jp/html/100000270_ja.html

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [備考] 知のリソース

    • URL

      http://db.spins.usp.ac.jp/html/100000270_ja.html

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2018-04-23   更新日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi