研究課題/領域番号 |
18K05544
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
小堀 俊郎 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 食品研究部門, 上級研究員 (10353971)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 終末糖化産物 / 加齢性疾患 / 食品加工 |
研究成果の概要 |
終末糖化産物(AGEs)はタンパク質側鎖が糖によって修飾された多様な分子種の総称であり、食品加工に加え生体内でも非酵素的に生成する。本研究では、ペプチドに消化された食事性(ペプチド型)AGEsは内因性(タンパク質型)AGEsによる受容体RAGEを介した生体影響を減弱しうるのではないか、とする作業仮説を検証するため、種々のAGEsのRAGE結合性及び細胞影響を解析した。その結果、AGEsのRAGE結合性と活性酸素発生量は相関すること、タンパク質型AGEsの断片化はRAGE結合性を低下させること、タンパク質型AGEsによる活性酸素の発生がペプチド型AGEsの添加により緩和されることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ペプチド型の食事性AGEsもタンパク質型の内因性AGEsと同様にRAGEを介した加齢性疾患の一因とする考え方が一般的だが、タンパク質型AGEsとペプチド型AGEsが共存する環境では、前者によるRAGEを介した生体影響が後者によって緩和され、RAGEを契機としたシグナル伝達がAGEsの存在形態によって変動する可能性が示唆された。引き続き検討は必要だが、得られた成果は内因性AGEsの多寡に応じた食生活改善に活用できる知見となる可能性がある。
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