研究課題/領域番号 |
18K05601
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39020:作物生産科学関連
|
研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
磯部 勝孝 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (60203072)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | ダイズ / 莢先熟 / サイトカイニン / 生育後期 / 気温 / 光条件 / 環境条件 / 木部液 / 環境変化 / 播種期 / モデル式 |
研究成果の概要 |
ダイズは播種期によって莢先熟の発生状況が異なるが、それは生育後期の環境条件の違いが影響していると考えられている。一般的に7月播種に比べ6月播種は莢先熟の発生が著しい。しかし、今回の研究では7月播きではダイズの莢先熟の発生はR4期以降の高温によって促進された。一方、6月播きでは莢先熟の発生はR4期の低温によって抑制された。また、6月に播種して生育後期に遮光をしても莢先熟の発生は抑制されることはなかった。このように生育後期の環境条件を変化させると莢先熟の発生状況は変化するが、それは木部液で地上部に輸送されるサイトカイニン量が大きく影響していると考えられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、ダイズの莢先熟は栽培環境や栽培年によってその発生状況は大きく異なることが明らかにされていたが、その原因については明らかにされていなかった。しかし、今回の研究によってその一因が生育後期の気温(特に、高温)であることが明らかにされた。また、生育後期に温度が高くなると地下部から地上部に輸送されるサイトカイニン量が多くなり、それによって地上部の老化が抑制されることで莢先熟の発生が助長されると考えられることも明らかにされた。また、温度条件に比べ、光条件が莢先熟の発生に与える影響は小さいことが明らかになった。以上から、莢先熟の発生を栽培学的に抑えるには生育後期の気温を低くすることが重要である。
|