研究課題/領域番号 |
18K05604
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39020:作物生産科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
中田 克 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 九州沖縄農業研究センター, 上級研究員 (60649862)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | オオムギ / フルクタン / 越冬性 / DNAマーカー / 遺伝子型 / 耐雪性 / 遺伝子多型 |
研究成果の概要 |
国内オオムギ約100 品種・系統の5つのフルクタン代謝酵素遺伝子には,それぞれ6 から10 の遺伝子型が存在しており,それらの遺伝子型の組み合わせによりフルクタン含量に差が見られた.フルクタン含量と耐雪性には高い相関があり,越冬前の茎葉のフルクタン含量が高いほど耐雪性に優れていた.特に耐雪性に優れる品種・系統群は特徴的な遺伝子型の6-SFT遺伝子を有しており,また,1-FEH の遺伝子型により耐雪性が高い・中程度・低い品種・系統群に分けられた.耐雪性が最も高い品種・系統群に特徴的な6-SFT の遺伝子型,および1-FEH の各遺伝子型を識別するdCAPS マーカーを開発した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
積雪の多い我が国の寒冷地で栽培されるオオムギ品種は、長期積雪下でも生存できる高度な耐雪性を備えなければならない。しかし、近年は少雪傾向にあるため、品種育成過程における耐雪性の優劣による選抜効率が低下しており、また、温暖地品種等から有用形質を取り入れる過程で本来寒冷地品種が有していた高度耐雪性を失う可能性が高い。 本研究で開発したDNAマーカーを用いることにより、高度耐雪性を有する系統を効率的に選抜でき、極端な多雪年でも甚大な被害を受けにくいオオムギ品種の効率的な開発が可能になる。
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