研究課題/領域番号 |
18K05629
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39030:園芸科学関連
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
札埜 高志 兵庫県立大学, 緑環境景観マネジメント研究科, 講師 (40314249)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 竹粉 / 培養土 / 肥料 / 園芸植物 / 大塚A処方 / 液肥 / ダイアンサス / 竹パウダー配合土 / 発酵 / 微生物相 / 土壌分析 / 点滴潅水施肥 / 放置竹林 / 環境保全 / 焼却処分 / 鉢物生産 |
研究成果の概要 |
日本では、放棄された竹林の拡大が深刻な問題となっていまする。竹林のさらなる拡大を抑制するために、竹材の新たな利用法が模索されています。 本研究では、園芸植物の栽培において竹材を培養土として利用できるか検討しました。20種類の花卉の種子を園芸培養土あるいは竹粉に播いたところ、すべての花卉でその発芽率は土壌の種類の影響を受けませんでした。竹粉で栽培したフレンチマリーゴールド、パンジーおよびイチゴの植物体の成長は、園芸培養土で栽培した個体よりも劣る傾向を示しましたが、竹粉に堆肥を加えることで改良されました。 これらの結果は、竹材を園芸培養土として利用できることを示しています。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、管理放棄された竹林が多くなり、全国の竹林面積は年々増加しています。放置竹林の拡大は、地域景観の劣化、生物多様性の悪化、野生動物による農産物の被害や土砂災害などをもたらしていると言われています。放置竹林の拡大を抑制するためには、竹材を消費する新たな用途を考案する必要があると思われます。そこで、我々は竹粉だけの培養土で園芸植物を栽培することができることみいだしました。このような研究は国内外でも他にみあたりません。家庭の一般廃棄物として処分可能な竹粉培養土が実用化できれば、竹材に新たな需要が生じ、管理放棄される竹林面積の拡大を抑制できると考えています。
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