研究課題/領域番号 |
18K05647
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39040:植物保護科学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
伊藤 真一 山口大学, 大学院創成科学研究科, 教授 (30243629)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | Fusarium oxysporum / トマト萎ちょう病 / 誘導抵抗性 / 植物免疫 / 酸化マグネシウム / ナノ粒子 / ジャスモン酸 / トマト / Fusarium oxysporum |
研究成果の概要 |
萎ちょう病感受性トマトの根を酸化マグネシウム(MgO)で処理すると、強力な萎ちょう病抵抗性が誘導される。本研究では、MgOが誘導するトマト萎ちょう病抵抗性のメカニズム解明を目指した。研究の結果、MgO誘導萎ちょう病抵抗性には、ジャスモン酸シグナル伝達経路が必須であり、DAMP-triggered immunity(DTI)とPAMP-triggered immunity(PTI)の両方の関与が示唆された。また、トマトの根の細胞壁に蓄積するグリシンリッチタンパク質の関与が示唆された。抵抗性は果実収穫まで維持されたことから、MgOによる抵抗性誘導は萎ちょう病防除の実用技術として期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1. 学術的意義:本研究により以下のことが初めて明らかになった。①萎ちょう病感受性トマトが萎ちょう病抵抗性になるメカニズム。②萎ちょう病感受性トマトに萎ちょう病抵抗性を誘導する方法。③MgO処理によるトマトの遺伝子発現パターン再構成と、病原菌感染に対する迅速応答。④MgOによるトマトの複数の植物ホルモンシグナル伝達経路の活性化。 2. 社会的意義:本研究によって、安価で安全な天然素材であるMgOがトマト萎ちょう病の防除に利用できることが明らかになった。トマト萎ちょう病を含むFusarium萎ちょう病防除技術の確立は世界的な課題であることから、本研究成果の社会的意義はきわめて大きい。
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