研究課題
基盤研究(C)
病害抵抗性の制御に関わる、植物細胞内情報伝達系の解析を進めてきた。特に、生体膜リン脂質代謝系に注目した。リン脂質代謝酵素であるフォスフォリパーゼCは7種のファミリーから形成されており、ファミリーごとに機能が異なると考えられている。そこで、7種のフォスフォリパーゼCの個々の機能の解析を進めることにした。さらに、フォスフォリパーゼCの下流で機能すると考えられている、Target of Rapamycin(TOR)経路の役割について解析した。実験手法として、ウイルス誘導ジーンサイレンシング法による遺伝子機能のノックダウン植物を作成し、病害抵抗性における役割を解析した。フォスフォリパーゼC4は、非親和性の青枯病菌に対する防御応答である過敏感反応(HR)の抑制に重要であることを明らかにした。フォスフォリパーゼC4が関連するHRの抑制には、活性酸素を介したシグナル伝達が重要であることを明らかにした。また、リン脂質代謝と関連があるTOR経路は、活性酸素種が制御する、過敏感反応の誘導に関わることを見出した。一連の成果は、国際学術雑誌に2報投稿し、掲載された。
2: おおむね順調に進展している
一連の成果は、国際学術雑誌に2報投稿し、掲載されたことから、順調に進展していると判断した。
これまでに得られた結果について、国際誌へ投稿中であり、受理を目指す。
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すべて 雑誌論文 (13件) (うち国際共著 2件、 査読あり 13件、 オープンアクセス 10件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 1件、 招待講演 3件)
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