研究課題
基盤研究(C)
食用アスパラガスと在来種のハマタマボウキとの交雑種が茎枯病に耐性があることを世界で初めて明らかにした。ハマタマボウキは、九州北部沿岸のみに自生する固有種で病害に強い植物であると認識されていたが、自生地での現地調査や病害調査を実施した結果、本植物の病原菌類として、Phomopsis 属、 Neopestalotiopsis 属、Fusarium 属およびBotrytis 属菌などによる本植物の病名記載を行った。さらに、自生地の本植物根圏には高頻度でTrichoderma属菌が定着していることを明らかにし、本菌の根圏定着により、市販の園芸用培土でも生育可能であることを明らかにした。
研究成果の学術的・社会的意義は、現在、自生地の現地調査と被害個体の調査から、本植物の生息域の減少の一要因として、複数種の植物病原菌類による複合感染の現状を明らかにしたことにより、絶滅危惧種IAに指定されている本植物の希少種としての保護の必要性を学術的に証明したことにある。また、根圏微生物の定着による微生物コンソーシアムの環境維持によって、市販の園芸用培土でも生育が可能であるという学術的な発見は、本植物の繁殖技術や確立や希少種の保護対策、生態系や生物多様性の保全などにつながることからも社会的意義は高い。
すべて 2021 2020 2019 2018 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (11件) (うち国際共著 10件、 査読あり 9件、 オープンアクセス 11件) 学会発表 (11件) (うち国際学会 1件) 産業財産権 (1件)
Environment Control in Biology
巻: 58 号: 1 ページ: 7-14
10.2525/ecb.58.7
130007791727
Plant and Cell Physiology
巻: 61 号: 8 ページ: 1464-1476
10.1093/pcp/pcaa054
Journal of the Faculty of Agriculture, Kyushu University
巻: 65 号: 1 ページ: 9-14
10.5109/2558883
120006812412
Bull. Inst. Trop. Agr., Kyushu Univ.
巻: 43 ページ: 1-13
Journal of General Plant Pathology
巻: 86 号: 2 ページ: 114-123
10.1007/s10327-019-00902-5
Bulletin of the Institute of Tropical Agriculture, Kyushu University
巻: 42 号: 0 ページ: 23-29
10.11189/bita.42.23
130007790956
Water
巻: 11 号: 3 ページ: 1-12
10.3390/w11030583
巻: 85 号: 1 ページ: 49-56
10.1007/s10327-018-0820-5
Microchemical Journal
巻: 139 ページ: 268-277
10.1016/j.microc.2018.03.005
日本植物病理学会報
巻: 84 号: 2 ページ: 98-104
10.3186/jjphytopath.84.98
130007384384
九州病害虫研究会報
巻: 64 ページ: 1-6
130007657620