研究課題/領域番号 |
18K05661
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39040:植物保護科学関連
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研究機関 | 公益財団法人岩手生物工学研究センター |
研究代表者 |
藤崎 恒喜 公益財団法人岩手生物工学研究センター, 園芸資源研究部, 主任研究員 (30626510)
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研究分担者 |
清水 元樹 公益財団法人岩手生物工学研究センター, ゲノム育種研究部, 主任研究員 (90734343)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | RNAウイルス / リンドウこぶ症 / 土壌伝搬 / GKaV / ウイルス伝搬 / 土壌細菌 / メタゲノム / 弱毒株 |
研究成果の概要 |
リンドウこぶ症は新種のリンドウこぶ症関連ウイルス(GKaV)による病害と考えられるが、感染実験系がなくGKaVの伝搬機構も不明である。土壌細菌からGKaVのシグナルが検出されたため、その細菌をリンドウに接種したが、GKaVを感染させることには成功しておらず、GKaV感染への関与は明らかではない。一方、本課題で弱症状リンドウ株等が得られ、今後の解析で有用な材料となると考えられる。この他、本課題を介して偶然見出されたシクテウォーターボーンウイルス(SWBV) の低温依存的増殖特性を利用して高精度にウイルス感染を制御可能な新規の植物―ウイルス間相互作用実験系を確立することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
GKaVは近縁のウイルスが知られていない新種のウイルスで、感染機構の情報はなく、ユニークな特徴を持つことも期待される。GKaV感染への関与を証明するには至っていないが、土壌細菌からGKaVが検出され、これまでにない細菌を介した植物ウイルスの伝搬機構の存在も示唆される。GKaVは農業上も大きな問題となっているリンドウこぶ症の病原体と考えられ、本研究で得られた弱症状リンドウ株等はこぶ症防除のための耐病性研究においても有用な材料である。また、本研究の過程で偶然得られたSWBVを用いて、新規の植物―ウイルス間相互作用の解析実験系が確立されるなど植物ウイルス学に寄与する新たな展開も見せている。
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