研究課題/領域番号 |
18K05665
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39040:植物保護科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
高橋 章 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, グループ長補佐 (20414914)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | イネ / 抵抗性遺伝子 / ETI / 変異体 / いもち病菌 / Rタンパク質 |
研究成果の概要 |
植物の真性抵抗性遺伝子(R遺伝子)の活性化により誘導されるETI(effector-triggered immunity)の発動制御因子の特定及びその分子機構の解明を目指し、イネいもち病菌に対するETIの誘導が不完全なイネ変異体3系統について、原因遺伝子の単離を進めた。本研究期間中に、3つの変異体の原因遺伝子が特定され、そのうち2つは同一遺伝子の異なるアリル変異であることが明らかとなった。これらの遺伝子は、いもち病菌に対するR遺伝子“Pish”によるETI制御に関与しており、Pishと直接的な相互作用をする可能性があるタンパク質をコードしていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物は免疫専門の細胞を持たないが、独自の免疫システムを進化させてきた。Rタンパク質は植物が病原微生物由来の病原性因子を認識する受容体タンパク質であり、非常に高い保存性を持っているが、その免疫応答の誘導機構はほとんど解明されていない。そこで、我々はRタンパク質の下流で機能する新たなシグナル因子の同定に取り組んだ。本研究では、イネの遺伝解析により、2つの新たなRタンパク質の下流で機能する因子を特定することに成功した。今後の解析により、これらの因子がRタンパク質による免疫応答の誘導にどのように貢献しているかが明らかになり、植物の免疫システムの分子機構の解明につながることが期待される。
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