研究課題/領域番号 |
18K05672
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39050:昆虫科学関連
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
伊藤 克彦 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (80725812)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | カイコ / 突然変異 / 致死 / ポジショナルクローニング / ゲノム編集 / 卵致死 / 幼虫致死 / 致死遺伝子 |
研究成果の概要 |
本研究では、カイコの生育初期における3つの異なる時期の致死に関わる突然変異遺伝子について、単離と機能解析を進めた。「卵致死」に関わるl-19遺伝子は、ポジショナルクローニングにより、候補領域をカイコ第12番染色体の200 kb内に限定することに成功し、さらにその領域内で1つの有力な候補遺伝子を発見した。「幼虫致死(孵化直後)」に関わるl-nl遺伝子は、すでに単離していた候補遺伝子が間違いなくl-nl遺伝子であることをゲノム編集により証明した。「幼虫致死 (脱皮不全)」に関わるnm-d遺伝子は、ポジショナルクローニングにより、候補領域をカイコ第9番染色体の2.7 Mb内に限定することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、カイコを従来の養蚕業上重要な昆虫として位置づけるのではなく、作物の害虫であるチョウ目昆虫として考え、致死という表現型をペストコントロールに展開するという目的をもつ。研究成果の学術的意義は、得られる成果が昆虫の生死に関わる新たな重要な遺伝子の発見につながる点である。また、研究成果の社会的意義は、明らかにした生命現象をペストコントロールに応用することで作物保護につながる点である。
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