研究課題/領域番号 |
18K05676
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39050:昆虫科学関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
吉賀 豊司 佐賀大学, 農学部, 准教授 (00312231)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 自然免疫 / 昆虫 / 線虫 / 血球 / 包囲反応 / 細胞性免疫 / spreading / 生体防御 / 免疫 / 寄生虫 / 包囲 |
研究成果の概要 |
線虫による昆虫の細胞性免疫回避機構について検討した。昆虫の血球活性化を抑制する因子について分離を行い、脂質様物質を部分精製した。同様の物質は昆虫病原性線虫だけでなく、複数の自活性線虫でも検出され、この抑制因子は様々な線虫に存在することが示唆された。また、非寄生性線虫のC. elegansはハチノスツズリガ幼虫の体内で包囲化されないことに関して、包囲される変異体のスクリーニングを行なったが、変異体は得られなかった。さらに、C. elegansをハチノスツヅリガ幼虫に注入したところ血球数が減少する現象について検討したところ、線虫が血球を摂食しているためであることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動物に寄生する線虫が寄生を成立させるためには宿主免疫を回避する必要がある。しかし、線虫による免疫回避機構やその進化は不明な点が多い。そこで、昆虫を宿主として用い、線虫が細胞性免疫を回避する機構の解明を試みた。線虫から抽出した体表面物質の脂質様物質が細胞の活性化を阻害することで免疫からの回避にはたらいていることが明らかとなった。また、細菌食性線虫は昆虫体内で血球を摂食し、それによって血球数が減少することも明らかとなった。さらに線虫と昆虫血球の相互作用を観察するための実験方法を確立した。
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