研究課題/領域番号 |
18K05677
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39050:昆虫科学関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
龍田 勝輔 佐賀大学, 総合分析実験センター, 助教 (00565690)
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研究分担者 |
永野 幸生 佐賀大学, 総合分析実験センター, 准教授 (00263038)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 広食性昆虫 / 味覚 / 塩受容 / 摂食行動 / ハスモンヨトウ / 昆虫 / 電気生理実験 / 塩 |
研究成果の概要 |
広食性のハスモンヨトウ幼虫は花卉・蔬菜類の農作物を加害する重要害虫であるにも関わらず、その摂食行動を制御する味覚・嗅覚等の化学情報受容メカニズムは未解明である。 本研究は本種の味覚受容解明を目的としており、摂食行動実験および電気生理実験により基礎的な味覚受容を推定した結果、本種幼虫は他種昆虫とは異なる味覚受容システムを持つことが示唆された。特に、味覚応答が既知である昆虫と比較して水および塩に対する感受性が高いことが明らかとなった。加えて、本種幼虫がもつ味覚感覚子の摂食行動制御に関わる機能を推定し、Maxillary palpによる塩受容が塩による摂食抑制効果に寄与していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
広食性の植食性昆虫(数種類以上の植物を摂食する昆虫)の味覚は未解明な部分が多い。昆虫が植物に含まれる成分(味物質)をどのように味わうのか、その味情報が食べる行動にどのように結びつくのかを明らかにすることは、昆虫の基本的な感覚機能を知るという基礎的研究であるとともに、味覚を利用した害虫防除の一助といった応用的研究への可能性を持つ。本研究は、特に、他種生物が好む低濃度塩を広食性昆虫であるハスモンヨトウ幼虫が嫌って食べないことを発見しており、塩受容というシンプルな味覚受容を利用した作物加害抑制系の構築を目指している。
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