研究課題/領域番号 |
18K05687
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39060:生物資源保全学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
淺野 玄 岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (30377692)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | アライグマ / マングース / 繁殖抑制 / 避妊ワクチン / 外来種 / 個体数管理 / 避妊 / ワクチン |
研究成果の概要 |
アライグマとマングースの新たな個体数管理手法と期待される経口避妊ワクチン開発のため、「卵周囲蛋白(透明帯ZP)由来のワクチン抗原候補の評価」や「避妊効果判定に要する両種の人工繁殖技術に関する研究」を行った。アライグマZP3由来ワクチン抗原候補の1つは有用性が期待されたが、今後も試験個体数を増やした追加実験が必要である。また、ZP3以外にもZP4の遺伝子解析も行い、より効果的なワクチン抗原の開発継続が求められる。人工繁殖技術開発に関しては、アライグマ精巣上体精子の採取適期やマングースの人工的な排卵誘起法に関する知見が得られた。本研究結果は、種特異的な避妊ワクチン開発において有益なデータとなる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
殺処分を必要としない人道性の高い野生動物個体数管理手法として避妊ワクチンが着目されて久しい。現在一部の小規模な野生動物個体群で利用されているものは注射型であり、個体数が多く広範囲に分布する種や個体群へは適用できない。申請者らは、広く野外適用可能な経口型の避妊ワクチン開発に関する研究を行ってきた。本研究では、ワクチン開発の基礎となるワクチン抗原選定や避妊効果判定に必要な実験技術開発の基礎データが得られた。今後もこれらの成果をもとに実験を継続発展し、世界初の野生動物用経口避妊ワクチン開発の研究を進める必要がある。
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