研究課題/領域番号 |
18K05688
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39060:生物資源保全学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
斉藤 英俊 広島大学, 統合生命科学研究科(生), 准教授 (00294546)
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研究分担者 |
大塚 攻 広島大学, 統合生命科学研究科(生), 教授 (00176934)
河合 幸一郎 広島大学, 統合生命科学研究科(生), 教授 (30195028)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 釣り餌動物 / 外来種 / 寄生種 |
研究成果の概要 |
本研究の主要な成果は、以下の通りである。スジエビ類のミトコンドリアDNA16SrRNA領域の配列情報を解析した結果、チュウゴクスジエビでは、中国から釣り餌として輸入された個体が日本国内に拡散していることが遺伝的に裏付けられた。スジエビについては、琵琶湖産個体が日本各地に拡散していること、韓国産個体と共通のハプロタイプを持つ個体が琵琶湖に流入する河川から確認された。寄生種が宿主エビ類に及ぼす生態的影響について、エビノコバンの新規寄生は、スジエビとカワリヌマエビ類の双方で観察されたが、寄生種の体長が6mmを超える個体の主要な宿主はスジエビであることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究におけるスジエビ類の遺伝的解析結果は、釣り餌輸入を介した国外外来種としての国内への侵入および国内外来種としての各地への分布拡大を裏付けるデータとなった。また、本研究の標本採集により、チュウゴクスジエビおよびスジエビ韓国産個体をそれぞれ29都府県および8都県で確認した。これらの外来スジエビ類の侵入情報は、滋賀県や神奈川県の要注意外来種リストに登録されるなど、地方自治体の外来種対策に反映されつつある。本研究成果は、招待総説(エブオブ)を含むオープンアクセス論文を通じて、研究者だけでなく一般市民にも情報発信している。
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