研究課題/領域番号 |
18K05692
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39060:生物資源保全学関連
|
研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
宇根 ユミ 岡山理科大学, 獣医学部, 教授 (40160303)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 新興感染症 / ラナウイルス / 両生類 / 生態系保全 / 鳥類 / 保全 / 起源 / 種の保全 / 感染症 |
研究成果の概要 |
国内野生下両生類におけるラナウイルス(RV)保有状況の経時的調査によって、離島ヒキガエル、本州ヌマガエルにおける劇的検出率の低下と新たにトウキョウダルマガエルRV保有が明らかになり、自然界において比較的短期間に、RVの維持形態が変化することが確認できた。さらに、長期飼育下ヌマガエルで経時的に検出率が低下し、RV維持動物ではないと判断した。また、野生の肉食鳥類から高率にRVが検出されることから、キャリアーおよび自然界でのRV維持に鳥類が深くかかわっている可能性を示唆した。RVへの感受性に種差があることが明らかにされた。自然界におけるRV動態は刻々変化し、これには鳥類の役割に注目する必要があった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国内野生下両生類におけるラナウイルスの保有状況を経時的に検索した研究は、他に見当たらない。本研究によって野生下両生類において、ラナウイルスの検出率が一定しておらず、一方で検出される動物種が変わること、さらに、鳥類への感染が確認されたことから、自然界における各種動物の役割の一部が明らかにされた。これらの成果は、今後のラナウイルス対策(ラナウイルス拡散の阻止、両生類の保全など)に関して有用な情報となると考えられる。なお、本研究によって高体温の鳥類へのラナウイルス感染が初めて証明されたことは学術的意義が高い。
|