研究課題/領域番号 |
18K05694
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39060:生物資源保全学関連
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研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
池谷 祐幸 岡山理科大学, 生物地球学部, 教授 (10391468)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 栽培植物 / 観賞樹木 / バラ科 / 遺伝的多様性 / 観賞植物 / 遺伝資源保全 |
研究成果の概要 |
植物園や植木生産業者を対象に、江戸時代以前に日本に導入されたバラ科栽培木本植物の残存状況の調査を行い、特に植栽年代の古い個体を探したが、そうした個体は発見できなかった。また、一部の樹種では、現在は殆ど苗木生産が行われなくなり、植物は残存していても遺伝的多様性が殆ど失われていると思われた。 植物標本調査では、故菊池秋雄博士が収集し現在にも伝わる果樹遺伝資源と関連するさく葉標本を京都大学総合博物館で発見し、その結果を報告した。また、宮崎県高鍋町で現在栽培個体だけが残存するリンゴ属のタカナベカイドウについて、関連する植物の国内外の多数の標本と比較した結果、野生絶滅した新種として記載発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
主要な農作物以外の栽培植物の遺伝資源の保存や残存状況は極めて脆弱であることが示唆された。これはある程度予期された結果であるが、これらの遺伝資源の保存の充実を図るべきか否かについては、今後検討する必要がある。 タカナベカイドウは、野生絶滅したが元は野生生育していたと推定される植物のため、新分類群として記載発表できたことにより、今後の保全活動の推進に寄与できる。
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