研究課題/領域番号 |
18K05696
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39060:生物資源保全学関連
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研究機関 | 愛媛大学 (2023) 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 (2018-2022) |
研究代表者 |
徳岡 良則 愛媛大学, 社会共創学部, 助教 (20442725)
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研究分担者 |
岡 三徳 東京農業大学, その他部局等, 教授 (10354028)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 植物方言 / 境木 / 在来品種 / 野生植物 / 植物民俗 / 文化伝播 / 農業生物多様性 / 農業遺産 / 歴史生態学 / 生垣 / 工芸作物 / 文化的景観 / 伝統作物 / 段畑 / 民俗利用 / 栽培体系 / 遺伝資源保全 |
研究成果の概要 |
畑地境界に残る境木、生垣に用いられる草種、樹木や稲品種について、植物方言、利用、栽培特性を多角的に評価することで有用植物の伝播過程の推定や植物資源の効率的な保全方法の検討を進めた。評価対象とした植物資源の多くは人が人為的に導入したものであり、その他の野生植物も人里近くで人の手で利用、管理されてきた共通性を持つ。一連の成果からは、現在も地域の古老が記憶する植物方言は様々な資源植物の導入や利用の歴史を内包しており、利用、栽培特性とも照らし合わせることで、これまで知られていなかった在来知の掘り起こしが可能となることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
急速に進む過疎、高齢化により、伝統的な地域の暮しの中で伝えられてきた植物資源やその利用管理のための在来知の多くが消失の危機にある。これら植物資源や在来知は、現在の集約的な農林業の普及前に、地域の環境条件の中で世代を越えて、改良されながら伝えられてきたものであり、持続可能な資源利用のための知見を多く内包していると期待される。また旧来の資源利用やそれが形作る地域の景観そのものを観光や教育に活用することも現在、活発になっており、これら植物資源と在来知の保全は急務と言える。本課題の成果は、このような植物資源と在来知の保全を効率的に進めるための視点と分析方法を提示した点に学術的、社会的意義がある。
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