研究課題/領域番号 |
18K05701
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39070:ランドスケープ科学関連
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
山本 信次 岩手大学, 農学部, 教授 (80292176)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | しいたけ原木 / 薪炭利用 / 森林利用 / 原発事故影響 / 原発事故 / 視えない被害 / コロナ禍 / オートキャンプ / シイタケ生産 / 有機農業 / 薪利用 / 残存放射能 / みえない被害 / ムラの暮らし / 農山漁村 / シイタケ原木 / 野生動物管理 / 野外レクリエーション / 放射性物質拡散 / 自然資源利用 / 放射瀬物質拡散影響 / マイナーサブシステンス |
研究実績の概要 |
東北地方の自然資源特に森林利用に関する原発事故影響についてエネルギー利用とシイタケ原木利用、ジビエ利用などについて調査を進め、その一部をエネルギー利用に関わる書籍の一章分として公表した。 さらにエネルギー利用に関しては、薪生産などにかかわっての市民によるボランタリーな薪生産活動が阻害されたことが改めて確認され、自律的自給的エネルギー利用への影響が明らかとなった。シイタケ原木利用については、県レベルの生産量では大きな変化が見られない場合でも、県内における生産場所の変更や生産構造の変容など「視えない被害」が変わらず存在していることがが確認された。ジビエ利用に関しては、そもそも食肉利用に制限がかかることによりワイルドライフマネジメントの観点から大きな問題を抱えると同時に、そうした出荷制限を解除するなどの点で、地方行政機関や生産者に大きな負担がかかっていることが明らかとなり、こうした点も「視えない被害」として認識する必要があることが明らかとなった。 こうした「視えない被害」の解消には問題の可視化が不可欠であり、地域への風評被害を避けつつ、問題を社会的に認識して言ことが欠かせない。こうした観点から環境問題を専門に扱う新聞である「環境新聞」に二回にわたりシイタケ原木生産とジビエ利用にかかわる研究成果の要旨を発表し、研究成果の社会還元に務めた。 このほか2024年度中に研究成果の一部を含んだ出版予定の書籍原稿を提出し、現在書籍作成中であり、2024年度中には公表の予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまでの調査結果のまとめの段階に入るとともに、コロナにより延長した機関においてその影響と補足調査を行えていることからおおむね順調といえる。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は研究成果のまとめに入るため、補足調査と出版等に尽力することとなる。
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