研究課題/領域番号 |
18K05702
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39070:ランドスケープ科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
黒田 乃生 筑波大学, 芸術系, 教授 (40375457)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 民家 / 世界遺産 / 浄土真宗 / 五箇山 / 念仏道場 / 戸数 / 寺院 / 合掌造り家屋 / 附属屋 / 白川郷 |
研究成果の概要 |
本研究の結果から、白川村には13棟の元合掌造りの家屋があることが明らかになった。五箇山は楮集落だけで8棟あり、より多くの元合掌家屋が残存していると考えられる。これらの建物の多くが1960年代から70年代にかけて屋根を下ろしており経済的な理由から軸部を撤去できなかったことがわかった。外観からの特定が困難で当初の予定とおりに五箇山全体の家屋を把握することができなかったのが今後の課題である。 また、念仏道場について、白川村は17世紀から18世紀中頃にかけて次々に寺号を得たため現在道場はない。五箇山の上平地区、平地区には少なくとも19ヶ所の建物が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界遺産登録によって地域内外の格差が生じ、必ずしも地域全体の文化を継承する契機にはなっていないとも言われている。「白川郷・五箇山の合掌造り集落」では合掌家屋のみが注目され保存の対象となっているが、本研究では存在がわかりにくいが形態が継承されている屋根を下ろした元合掌造りの建物を特定した。大きな茅葺の合掌造りの屋根がなくなっても、継承されてきた建物があり、潜在的な文化資源を把握し顕在化させた点に学術的意義がある。これらの建物や文化を特定したうえで、今後は地域全体の資源としての活用することが求められる。
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