研究課題/領域番号 |
18K05706
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39070:ランドスケープ科学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
佐々木 邦博 信州大学, 学術研究院農学系, 教授 (10178642)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 城下町 / 庭園群 / 水路網 / 説明板 / 長野市松代町 / 甘楽町小幡 / 朝倉市秋月 / 柳川市 / 記憶の継承 / 伝統的景観 / 保存計画 / 保存 |
研究成果の概要 |
日本の都市の起源が城下町であることが多い。生活に必要な水を得るために、水路が引かれ、さらに庭に池を造ってきた。その水路網と池のある庭園群が残る城下町は少なくなっている。現状の確認と現状の政策、そして名残や記憶の残し方を探ることが目的である。 長野市松代町、群馬県甘楽郡甘楽町小幡、福岡県朝倉市秋月、柳川市、長崎県雲仙市国見町神代を調査した。いずれも、水路網は維持されていることが多いが、池庭の減少は進んでいた。個人所有の池庭は宅地化されたり、荒廃している場合が多い。記憶を残す方法はガイダンス施設の建設や説明板の設置であるが、ほとんど整っていないことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
都市の個性を担う古い庭園と水路が消滅していく動きの中で、具体的に、いったい何を残していくことができるのか、どのようにして残していくのか、という点を明確にしていく必要がある。さらに、残していくことができない場合、今後どのように痕跡や名残りを都市の中に残せるのか、あるいは記録を社会に対して残していくことが可能なのか、これらの点を明確にすることが重要な学術的問いかけであり、社会的な意義である。
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