研究課題/領域番号 |
18K05715
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39070:ランドスケープ科学関連
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研究機関 | 南九州大学 |
研究代表者 |
平岡 直樹 南九州大学, 環境園芸学部, 教授 (20389571)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ヴェルサイユ庭園 / アンドレ・ル・ノートル / フランス平面幾何学式庭園 / トピアリー / 庭園管理 / 庭園復元 / ヴェルサイユ宮殿・博物館管財局 / 化学薬品使用禁止 / フランス / ヴェルサイユ宮殿 / 平面幾何学式庭園 / 庭園技術 / ソウギョ / トリアノン / マルリー / オランジュリー / 鉛管工 / WTO政府調達協定 / EPV / グリホサート系除草剤 / ネオニコチノイド系農薬 / メセナ / チュイルリー公園 / リュクサンブール公園 / フォンテンブロー宮殿 / 王の菜園 / ヴェルサイユ / ル・ノートル / フランス式庭園 / 幾何学式庭園 |
研究成果の概要 |
ヴェルサイユ庭園を取り上げ、運営や維持管理手法の特徴と課題を検証した。その結果、化学薬品使用禁止の方針に則った庭園の維持管理が、大型機械導入等による合理化や維持管理水準の引き下げなどにより積極的に進められていること、トピアリー整形や古い鉛管水路網等の補修業務が、伝統技術の継承であると同時に他所で同様な技術者養成がなされていないため熟練技術者確保のために必要不可欠であること、具体的な施設や技術面では伝統の継承をはかる一方で、環境対応、予算執行、法令順守、効率化等は最新の理念を積極的に取り入れていること、復元対象年代の設定には、計画担当者と現場担当者で意見の相違があることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先進諸国は成熟社会を迎え、庭園や公園緑地の管理に関して、予算の縮減、地球環境の持続可能性への対応、伝統的造園技術の次世代への継承などが課題となっている。文化財庭園の維持管理については、これまではそれぞれの国情に合わせた方法でなされており、他国の研究は遅れているのが実情である。本研究は、フランスの文化財庭園の研究を通じ、伝統技術の継承に我が国と共通の課題があること、一方で、環境面では、化学薬品の全面使用禁止についての取り組みなど大きな温度差があり、今後日本の歩むべき方向性の指針となる知見が得られた。
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