研究課題/領域番号 |
18K05716
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39070:ランドスケープ科学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所 |
研究代表者 |
中島 義晴 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 文化遺産部, 室長 (50321625)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 出雲地方 / 近世庭園 / 近代庭園 / 庭園の地域性 / 庭園文化の継承 / 飛石 / 書院 / 茶の湯 / 短冊石 / 出雲地方の庭園 |
研究成果の概要 |
近世末期から近代にかけて日本のいくつかの地域において、地域独特の意匠をもつ庭園群がつくられた。本研究で主な対象とした出雲地方には、住宅などの座敷に面する平坦地を白砂敷きとして、短冊石という細長い長方形の切石や円形の石を飛石に用いて主景とする庭園が数多くあり、それらの意匠が現代も地域に深く根付いている。 このような特徴について研究した結果、先行研究で指摘されたように、気象条件や茶道の普及に起因して、飛石・手水鉢の形状・配置、燈籠の意匠・石材、樹木の仕立て方等に特徴があり、それが研究者や庭師・造園業者に地域性として認識されていることや、作庭書や地域の名園の影響がうかがわれる事例があることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、「出雲流」と呼ばれる庭園の特徴(構成・意匠・材料・使われ方)を他の地域の庭園と比較し、また作庭年代・経緯、作庭者等の考察をおこない、地域独特な庭園意匠の発生、普及・定着、およびその後の継承についての知見を得たことである。現地調査、文献調査、聞き取り調査等を組み合わせて多角的に検討したことには学術的意義があり、どのように地域に根付き現代にも継承されているかに着目したことには社会的な意義がある。
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