研究課題/領域番号 |
18K05718
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
春日 純 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教 (40451421)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 北方樹木 / 脱馴化 / 過冷却 / 木部柔細胞 / 冬芽 / トランスクリプトーム / プロテオーム / シラカンバ / 低温 / オミクス |
研究成果の概要 |
本研究では、冬から春にかけての気温の上昇に伴って樹木の組織で見られる細胞の耐寒性の低下機構について、シラカンバおよびブドウを材料として調べた。ソルビトール溶液で脱水ストレスを与えたシラカンバの木部柔細胞の温度上昇への応答を調べたところ、凍結環境で起こる脱水ストレスは耐寒性低下につながる温度感知に関与しないことを示唆する結果が得られた。また、ブドウの冬芽は過冷却をすることで凍結温度に適応し、厳冬期の冬芽は氷点下数度から耐寒性の低下が起こることを明らかにするとともに、耐寒性の低下に道管形成が関与する可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、地球規模の気候変動が世界的な問題となっており、冬から春にかけての気温が上昇することで、樹木が越冬のために十分な耐寒性を獲得することができず、凍霜害の頻度が増加することが懸念されている。本研究では、この時期に起こり得る樹木の細胞の温度応答を示したが、これは、温暖化の進行に伴う樹木の凍霜害のリスク予測につながる。また、耐寒性の低下機構の解明は、冬から春にかけての凍霜害を受けにくい樹木の育種に向けた指標の設定につながる可能性がある。
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