研究課題/領域番号 |
18K05722
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
細尾 佳宏 信州大学, 学術研究院農学系, 准教授 (80377184)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | カラマツ / カリウム / チャネル / トランスポーター / 膜輸送 / スギ |
研究成果の概要 |
カラマツのカリウムチャネル遺伝子およびカリウムトランスポーター遺伝子の特性を明らかにするために研究を行った。大腸菌のカリウム取り込み能欠損株を用いた相補性試験の結果、2個のチャネルと3個のトランスポーターでカリウム取り込み機能が見られた。そして、これらのトランスポーターによるカリウム取り込みは、セシウムなどの陽イオンに影響を受けることが分かった。発現解析の結果、解析を行った全ての遺伝子の針葉、内樹皮、分化中木部、根における発現量が月によって変動することが明らかになった。また、2個のチャネル遺伝子では内樹皮、分化中木部、根で、3個のトランスポーター遺伝子では雄花で高い発現が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、カラマツの複数個のカリウム膜輸送体遺伝子について、遺伝子産物のカリウム輸送機能やカラマツ樹体内での発現パターンを明らかにした。情報が極めて少ない針葉樹のカリウム膜輸送機構について、新規の知見を多く得ることができた。本研究の成果は、新たな遺伝子の単離を含むカラマツ由来カリウム膜輸送体遺伝子の特性に関するさらに詳細な研究に加え、分子育種による成長(木材生産性)、塩ストレス耐性などの形質に優れた樹木の開発にもつながる可能性があり、今後の学術的・実用的研究に幅広い波及効果が期待できる。
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