研究課題/領域番号 |
18K05725
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
木佐貫 博光 三重大学, 生物資源学研究科, 教授 (00251421)
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研究分担者 |
熊谷 朝臣 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (50304770)
宮沢 良行 九州大学, キャンパス計画室, 助教 (80467943)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 大台ヶ原 / トウヒ / ミヤコザサ / 樹液流速 / 防鹿柵 / 蒸散 / トウヒ成木 / ササ / 剥皮率 / 生残木 / 水分生理 |
研究成果の概要 |
ニホンジカによる樹皮剥ぎによって森林が衰退した大台ヶ原では,防鹿柵内の繁茂したササが,生残木の水分生理に負の影響を及ぼすことが懸念される.ササ刈の規模が,トウヒ生残木の樹液流速に与える影響を評価した.トウヒの樹液流速に対して,樹高,辺材面積は正の影響を及ぼし,剥皮率は負の影響を及ぼしていた.トウヒ生残木の周囲のササ刈り取りの規模は,樹木の樹液流速に正の影響を及ぼしていた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
樹液流速は,これまで報告されてきた気象要因や樹木サイズに加え,過去に受けたシカによる剥皮の影響を受けていることが明らかになった.また,生残木の樹液流速に対するササ刈り払いの規模の影響が示されたため,柵によって樹木を保護するだけでなく,柵によって繁茂したササを刈り取ることが必要である.このことは,今後の大台ヶ原における自然再生推進計画の参考になると期待される.
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